「願望の有無」と「距離感」によって、尊敬と嫌悪は置き換わる。
僕の職場には、尊敬できる先輩たちがたくさんいる。仕事熱心な先輩、後輩にも優しい先輩、やたらとご飯をおごってくれる先輩、イベントを企画して盛り上げてくれる先輩。今日は尊敬と嫌悪に関するお話。
★もくじ★
尊敬という感情の共通項
「尊敬」という感情はどういうときに生じるか。いろいろなパターンがあると思うけど「自分ができないことをしている人」に対して生じるというのが、1つの共通項ではないかと僕は考えている。
ここで「自分ができないこと」ということばには、様々な意味が含まれる。ぱっと思いつくパターンを3つあげてみるね。
(1)能力的にできないこと
(2)やらなきゃいけないけど、苦労しそうなこと
(3)やろうと思えばできるけど、やりたくないこと
僕は上記のいずれであっても、基本的に無条件に尊敬してしまうタイプだ。だから周りには、尊敬している人ばかり。むしろ尊敬できない人なんて、いないくらい。おかげで周囲からは「褒め上手」とのお言葉をいただいている(`・ω・´)ドヤッ
正直、尊敬はしてる・・・だけど好きになれない。そんな人もいるんだけどね(´・ω・`)
尊敬と嫌悪の共通項
話がそれちゃった。次に本題である「尊敬」と「嫌悪」の関係性について。
尊敬は「自分にできないことをしている人」について生じる感情ではないかという点については、前述のとおりだ。では「嫌悪」についてはどうか。実は嫌悪についても、定義は同様のものになるのではないかと考えている。
つまり嫌悪も尊敬と同様「自分にできないことをしている人」について、生じる感情なのだ。この「自分にできないこと」として、尊敬の場合は、下記の3つを例にあげた。
(1)能力的にできないこと
(2)やらなきゃいけないけど、苦労しそうなこと
(3)やろうと思えばできるけど、やりたくないこと
嫌悪の場合は、表現を変えたほうが適切かもしれない。
(2’)自分もやりたいけど、様々な制約があってできないこと
(3’)やりたくないこと
なんとなく想像がついたかもしれないけれど、尊敬と嫌悪という感情は、結構近いものがある。僕は「願望の有無」と「距離感」、この2つが尊敬と嫌悪をわけるキーワードになっているのではないかと考えている。
尊敬と嫌悪の多くは『表裏一体』
(1)(自分には)能力的にできないこと
尊敬のパターンとしてあげた「(1)能力的にできないこと」については、嫌悪につながることは少ないと思う。「尊敬」という感情の、もっとも純粋な形ではなかろうか。
もちろん、その能力を持っている人が、その能力をひけらかしたり、できない人をバカにしたりしたら話は別だよ(´・ω・`)? また、場合によっては「嫉妬」のような感情を抱くことはあるかもしれない。だけどこれは、嫌悪とは違う感情とは違うかなぁと思うので、深くは書かないでおくね。
(2)やらなきゃいけないけど、苦労しそうなこと(要因:願望の有無)
尊敬のケース
たとえば、チラシの作成。たまに仕事で、簡単なチラシを作成することがあるんだけど、正直あまり得意ではない。やっていて楽しいのだけど、レイアウトや表現に悩み、やたらと時間がかかってしまう。なのに、それほどできがいいわけじゃない。
美的センスとか、PCスキルとか、そういうのを持ち合わせている人がやると、作業は一瞬だ。あっという間に、一目で見やすいレイアウトが完成する。さらに内容にあったイラストを挿入。良いイラストが見つからないと、場合によっては自分で書いちゃったり。すげー。もう尊敬のまなざしで見つめちゃうよ(´・ω・`)マジデ
嫌悪のケース
一方で嫌悪のほうであげた「(2’)自分もやりたいけど、様々な制約があってできないこと」。これも、ある意味似ている。たとえば空気を読まずに、自分の意見を通す人。僕はこういう人を、実は尊敬のまなざしで見てることもある。自分の意見をはっきりと言えることは、すばらしいことだと思ってるから(`・ω・´)キラーン
ブログでは好き勝手言ってる僕も、普段は自己主張はそれほどしない。おしゃべりではあるけど、主張はそんなにしない。本当はもう少し主張したいけど、できない。だから自分の意見を通す人には、尊敬と嫌悪が入り混じる。
他にも、ずば抜けて有給の消化率がいい人。有給は権利。全消化が当然の社会になることを、僕は望んでる。だけど現実はなかなか許してくれない。ほとんど取れていない人だって少なくない。そんな中で、強引に取得を重ねる猛者をみると「よし、がんばれ(`・ω・´)」と思う一方で「なんでこの人だけ・・・。」という嫌悪感みたいなものも生まれる。
僕だってもっと有給を取得したいという思いはある。無理をすれば、有給の消化率を大幅に上げることができるかもしれない。だけど、やはりそう簡単には踏み切れない。そういう人が普段、周囲から陰口を叩かれていることも知っているし、周囲に少なからず迷惑をかけるから。(そもそもこういう事態がおかしいんだろうけどね(´・ω・`))
願望の有無で感情が異なる
この例でおける尊敬と嫌悪感の違いは、対象の行為自体について、自分がやりたいと思ってるか否か、つまり願望の有無だ。やりたくないこと、やらなきゃいけないことであれば、素直に尊敬できる。
逆に自分もやりたいと思ってることだと、嫌悪感が生じることがある。これが俗に言う、同族嫌悪のしくみだ。ただ、同族嫌悪の場合は、多少嫌な思いをしても、積極的に近づいたほうがよいと僕は思っている。なぜなら、必ず学ぶことがあるから。良い点は真似すればいいし、悪い点は反面教師にすればOK。
(3)やろうと思えばできるけど、やりたくないこと(要因:距離感)
尊敬のケース
また職場での例になってしまうけど、毎日朝早く来て、そうじをしてから仕事をはじめる人(Aさんとする)がいる。Aさんは職場の中では、かなり年齢が上のほう。Aさんは「好きでやってることだから、気にしないでね(`・ω・´)」っていってるらしい。もう感動しちゃうよね。誰でもできることだけど、毎日継続はつらい。誰もやりたがらない。だけどAさんは、職場の誰よりも早く来て、その作業をしてる。
嫌悪のケース
ただ、この行為にだって、立場によっては僕は嫌悪感を抱いてしまうかもしれない。というのも、職場でこんな話になったことがあったからだ。
「大先輩であるAさんが、朝から一人で掃除してるのはどうなんだ? 同じ担当部署のBくん(1年目)が、あとから来るのは、まずいかもよ? Bくん、どう思う?(`・ω・´)笑」
その他数名「たしかに(ザワザワ笑)」
くだけた雰囲気での会話だけど、結構めんどくさい内容だと思う。Bくんは笑いながら「そうっすね。僕も気持ちがんばります!」的なことをいっていたが、大きな変化はみられなかった。Bくんは上手に対処したと思う。Aさんのことは尊敬するが、Bくんまでもがあわせる必要はまったくないと僕も思う。
正直、僕はBくんの立場じゃなくてよかったと思ってしまった。自分が一番若手という状況で、同じ担当部署の大先輩とも呼べる人がそんなに早くきていたら、それはもう落ち着かないよ(´・ω・`)
それが常識の範囲内なら、僕も見習って少しは早く来よう・・・となるけど、無駄に早かったらつらいよね。他の人から指摘されたら、余計悩むわ!
結果的に早く来る必要はなくなったとしても、変な罪悪感を覚えるし、この場合、尊敬なんて感情は吹き飛んで、嫌悪以外の何者でもない感情が噴き出すよね。
休日返上に抵抗がない仕事熱心な先輩も同じかな。距離があれば、あの人はすごいなぁと思えるけど、同じ担当になるなど、距離が近づくと困った存在にもなる。責任感があって、ものすごく頼りになる一方で、自分も少なからず休日を捨てる羽目になる。尊敬と嫌悪の共存。
距離感で感情は異なる
まさに尊敬と嫌悪感は紙一重だ。この例で言うと、尊敬と嫌悪の違いは『距離感』だ。自分から遠く離れた出来事だったら、素直に尊敬できる。だけど、近づくにつれて「余計なことしやがって!」という嫌悪感にかわっていくこともあるという例だよね(´・ω・`)
遠くにいるときは、尊敬できる人物だけど、近づくにつれて、厄介な存在になるかもしれないということだ。意識して距離を置いたほうが、お互いのためかもしれないね。
嫌悪感も尊敬に変えられるかもしれない
今回この記事で、尊敬と嫌悪はとても近いものだと書いた。ただ方向として「尊敬⇒嫌悪」ばかり書いてしまった気がするので、少し補足したい。当然だけど「嫌悪⇒尊敬」も成立する。実際、僕はこちらのパターンのほうを大切にしている。
好きの反対は嫌いではなくて、無関心だという話は、過去の記事でも触れてきた。尊敬と嫌悪もそれに近いと思うんだ。尊敬の反対は軽蔑でも嫌悪でもなくて、無関心。つまり「嫌悪」という感情を抱いている時点で、興味はあるわけで、尊敬につながる共通項を持っている可能性が高い。(もちろん例外はあるけど。)
まとめ
尊敬と嫌悪は非常に近い感情であり、状況によって変化する。そのキーワードは「願望の有無」と「距離感」。このあたりを意識すれば、嫌悪感を和らげることができるかもしれない。また尊敬する人であっても、近づかないほうが良い場合もある。「自分もやりたいけどできないこと」をやってる人からは、たとえ嫌悪感を抱いたとしても、必ず学ぶことがある。一方で(3)(3’)のように「自分がやりたくないことをやっている」人については、もしかしたら距離を置いたほうがよいのかもしれない。実際は自分がやりたくないことをやってくれる人は、良い人に見えて、ついつい近づいちゃうものだけどね(´・ω・`) 難しいね。
尊敬や嫌悪をパターン化してみたけど、思いつきで書いてるから、たぶん漏れや重なりがある。今後、気が向いたら、もうちょっと整理して、この記事を書き直してみたいな。
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ゆとり隊長でした(`・ω・´)!
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— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2016年10月15日
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