45歳を「仮想寿命」と考えることにしたので、そこまでの思考過程を晒す。
死生観に絡む(?)事柄を、安易な気持ちで書いていいものか悩んだのだけど、今後きちんと考えていくためにも形にしておきたいと思い、キーボードを叩くことにしたよ。この手の話があまり好きでない方は、スルー推奨です。
★もくじ★
前提として。
まず真っ先にお伝えしておきたいのが、「45歳」で人生を終えたいとか、終わりにしようとしているとか、そういう話では決してないです。
そうではなくて、45歳までを目安に「残りの人生は延長戦」だと思えるような状態をつくりたい。そういう、とっても前向き(?)な話です。
不謹慎な話に読めてしまったら申し訳ないのですが、そういうつもりで書いてるわけじゃありません。くれぐれも誤解のないようにお願いします。あと、計算とかが間違ってたらごめんなさい(´・ω・`)
結論。
書き出したら、思いのほか長文になってしまったので、結論を先に書いておくね。
40歳までにリタイアして、5年間心置きなくのんびり過ごせれば、その時点で「人生勝ち逃げ状態の完成!ここからの人生は延長戦だ!!」と思えるかもしれない。
これが結論。以下は、それに至るまでの思考過程について、だらだらと書いてます。興味のある方だけご覧ください(´・ω・`)苦笑
では本題へ。
人生を延長戦感覚で楽しむ…という考え方。
いきなり、なんでこんなことを言い出したかというと、以前に書いた『人生を「延長戦」感覚で楽しむ。』という記事で書いたことについて、現時点での自分なりの答えや、ものさしを持っておきたかったからだ。
該当の記事について、一部を抜粋して紹介しておくね。
新卒で入った会社を辞めた時点で、正社員としての社会人生活は、延長戦に入ったと位置づけた。延長戦なのだから、いつ辞めてもいいと思っていて、なかなかに気楽だ。この感覚はなかなかいいもので、投げやりのように聞こえるかもしれないけれど、無用な悩みを持たずに済むので、わりとポジティブに機能することが多い。
これと同様で、人生そのものも、なるべく早く「延長戦」という感覚を持てるようになったらいいなと思う。
人生は、何があるかわからない。最近のニュースや、身近な人たちの話を聞いていて、つくづくそう思う。
だからこそ、どうしてもやりたいことは早めにやって、「勝ち逃げ体制」に入ったほうがいいのではないかと考えるようになった。
どうしてもやりたいことって何?
前述の記事を書いた後もいろいろ考えてみたのだけど、やはり僕が一番やりたいことは、時間に追われず、のんびりと過ごすことだ。
これは、「学生時代をだらだら過ごしたと自覚がある人へ。」「円時間レートという概念。」などをはじめとして、多くの記事で言及してきた。
すべての人に理解してもらえるとは思っていないのだけど、少なくとも僕にとっては、絶対的な価値がある。
残りの人生を「延長戦」とみなすための条件。
ということで、僕が自分の残りの人生を「延長戦」とみなすために必要な条件が見えてきた。それは、ゆったりとした時間を、十分に楽しむことだ。
もう少し具体的に言語化してみよう。大まかに、以下の2つの条件を満たせばよいだろうか。
①それなりに長く生きる
②自由な時間を多く過ごす
しかし、これだけではまだ曖昧だ。より具体的で、明確な評価基準がほしい。そこで、1つの目安になりそうだと感じたのが、「ジャネーの法則」だ。
ものさしとしての「ジャネーの法則」。
ジャネーの法則とは何か。おなじみのWikipediaさんに定義づけをお願いする。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
実際、小さい頃よりも今のほうが、時間の流れが早くない? たとえば、小学校の6年間と、直近の6年間を比べてみたらどうだろう。本当に同じ期間なのかと疑いたくなる。
仮に体感的な時間の流れは思い込みだとしても、若いときの時間ほど価値が高いというのは、僕の中ではとてもしっくりくる。
なぜなら、若いときのほうができることが多い。若さは、世間から免罪符のような扱いをされることも多いし、身体能力的なピークは、人生の前半部分であることは間違いない。
また、「延長戦」とみなすためのハードルは、なるべく低いほうがいい。そういう意味でも、ジャネーの法則の考え方は、自分が納得できるのであれば、非常に都合がいい。
この法則を信じるかどうかは人それぞれだと思うのだけど、僕自身は、なかなか説得力のある法則だと感じたので、評価基準として採用することにした。この法則がどこまで正しいかはわからないのだけど、1つの目安にはなるんじゃないかな(´・ω・`)タブン
より具体的な条件を設定。
ジャネーの法則というものさしが手に入ったので、条件をより具体的にしていこう。先程あげたのは、以下の2つの条件。
①それなりに長く生きる
②自由な時間を多く過ごす
これを、より具体的な数値に落とし込んでいく。こんな感じでどうだろう。
①体感時間で、平均寿命(80歳と仮定)の80%くらいまでは生きる
②体感時間で、定年後から健康寿命(65歳から75歳と仮定)までの80%くらいの時間を、前倒ししてのんびり過ごす
今までも散々好き勝手やってきているし、普通の人の80%を楽しめれば、総合点的にはひとまず合格でいいだろうという大雑把な考え(´・ω・`)
ジャネーの法則を用いて、評価してみる。
では、具体的な検証に入ろう。
①の条件の検証。
まずは「①体感時間で、平均寿命(80歳と仮定)の80%くらいまでは生きる」の評価から。
ジャネーの法則について、寿命を80歳として、グラフを重ねてみた。何歳を起点にするかでかなり結果が違ってくるのだけど、仮に20歳を起点にしたとしても、体感的には40歳で人生の半分が過ぎる。 pic.twitter.com/svRKW96hqo
— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2018年9月8日
上のグラフは、80歳までを生きた場合を100%としたとき、x歳(横軸)までの体感時間が全体の何%(縦軸)かを示したもの。何歳を起点にするかで結果は大きく変わるね。
僕は、幼稚園くらいの頃の楽しかった記憶がたくさん残っているから、5歳を起点として考える。
だけど、ここは、いろんな考え方があっていいと思う。ジャネーの法則は、起点となる年齢が小さいほどグラフのカーブがきつくなるから、10歳起点、20歳起点で考えるのもいいかもしれない。
話をもとに戻そう。5歳起点で、体感時間で80%となる年齢は、だいたい45歳。1つ目の条件が導けた。
②の条件の検証。
次に「②体感時間で、定年後から健康寿命(65歳から75歳と仮定)までの80%くらいの時間を、前倒ししてのんびり過ごす」について考えていこう。
上のグラフは、ちょっとややこしいのだけど、定年後から健康寿命までの期間(65~75歳と仮定)、いわゆる老後のセカンドライフ期間と比較するためのもの。
たとえば、50歳から3年間自由な時間があったとしたとき、その期間の体感時間は約40%…といった具合で読み取る(なお、このグラフでは、前のグラフと違って起点年齢という概念は存在しない)。
このグラフで、80%を満たす条件について考えればよい。
すると、40歳から5年間の期間が、体感的には、定年後から健康寿命までの期間の約80%に相当することが読み取れる。より若い時期に5年間を確保できれば、パーセンテージは上昇する(たとえば、35歳から5年であれば、90%超となる)。
すなわち、40歳までにリタイアして、最低5年間、のんびりと過ごせれば、ミッションクリアとなる(僕の場合は、既に約半年の無職期間を楽しんでいるから、厳密にはもう少し短くてもOK)。
検証結果を再確認。
ややこしくなってしまったので、検証結果を再確認しておこう。
「①体感時間で、平均寿命(80歳と仮定)の80%くらいまでは生きる」については、5歳起点で考えたとき、45歳まで生きれば、満たされる。
「②体感時間で、定年後から健康寿命(65歳から75歳と仮定)までの80%くらいの時間を、前倒ししてのんびり過ごす」については、40歳(もしくはより若い年齢)から5年間のんびりと過ごせれば、満たすことができる。
つまり、40歳までにリタイアして、5年間心置きなくのんびり過ごせれば、その時点で「人生勝ち逃げ状態の完成!ここからの人生は延長戦だ!!」となるわけですな(`・ω・´)!
「仮想寿命45歳」は、心構えのための仮定。
最初にも書いたけれど、これはあくまで、人生を前向きに見つめるための仮想的な話。投げやりになっているわけでも、必要以上に悲観的に考えているわけでもない。
「仮想寿命45歳」というのは、心構えのための仮定だ。
僕は、社会人になるとき、20代で一度無職を経験しようと朧げに考えていたのだけど、それは昨年に達成できたので、次なる目標…といった位置づけとしてもいいかもしれない。
45歳まで生きられる保証だってない。
平均寿命で考えると、通常であれば余裕で達成できそうだけど、実際どうなるかはその年になるまでわからない。あまりこういうことは考えたくないのだけど、平均というのは、あくまで平均であって、保証ではない。
だから、常に「今」を意識することが必要なのだと思う。
病気や怪我、事故、自然災害…人生、何があるかわからない。本当にやりたいことならば、「老後のお楽しみ」なんて言ってる場合じゃないかもしれないよ。人生100年時代なんていうけれど、保証があるわけじゃないからね。
— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2018年9月8日
過去に感謝すること、今日を生きること。
ジャネーの法則を検証していると、人によっては凹んでしまうかもしれない。(起点年齢を5歳とするならば、)ジャネーの法則は、「人生の折り返し地点が20歳」であることを示しているからだ。
だけど、別にがっかりする必要なないと思う。前向きに生かすことを考えたほうが有意義だ。
ジャネーの法則を前向きに生かすには、次の2つをすればいいと思う。1つ目は、若い時間ほど貴重であり、今日が今後の人生でもっとも若い日だと認識すること。2つ目は、楽しかった思い出を振り返って、既に幸せな時間を長く過ごしてきたという事実に感謝すること。
— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2018年9月8日
人生楽しんだもんがち。ジャネーの法則とかを参考にしつつ、人生の早いうちにしっかりやりたいことをやって、勝ち逃げ体制に入るのが精神衛生上良いのではないかと思う。今が楽しければいい!という極端な思考じゃなくて、あくまで戦略的にね。
— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2018年9月8日
自分でも検証してみたい人向け。
以前にTwitterでも流したけれど、検証用のコードを書いたので、興味がある方はご自身でも検証してみてください(「Run」をクリックすると計算結果が出力されます)。なかなか興味深いですよ(`・ω・´)!
ブラウザの設定によっては上記の埋め込みが読み込めないようなので、備忘録用にコードもコピペしておきます。かなり昔に書いたものなので、コードがちょくちょく汚い点はお許しください。
# coding: utf-8
# Your code here!
import math
log = math.log”’
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆【使い方】
以下の4つを半角数字で入力して、実行をクリック。
★age_start:生涯の起点となる年齢を入力(例:5)
★age_goal :仮の寿命を入力(例:85)
★age_cal1:計算したい期間のはじめの年齢を入力(例:20)
★age_cal2:計算したい期間のおわりの年齢を入力(例:30)
=「5歳から85歳までの体感時間」に対する「20歳から30歳までの体感時間」の割合を計算
”’age_start = 5
age_goal = 80
age_cal1 = 20
age_cal2 = 30
”’
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
”’time_total = round(log(age_goal)-log(age_start),3)
time_cal = round(log(age_cal2)-log(age_cal1),3)
time_per = round(time_cal*100/time_total,3)print(str(age_start) + “歳から” + str(age_goal) + “歳までの体感時間を” + str(time_total) + “とすると、” + str(age_cal1) + “歳から” + str(age_cal2) + “歳までの体感時間は” + str(time_cal) + “。” )
print(“したがって、” + str(age_cal1) + “歳から” + str(age_cal2) + “歳までの体感時間は、寿命までの” + str(time_per) + “%と推測される。”)
終わりに。
ということで、長々と書いてみました。最後まで読んでくださった方、どれくらいいるだろう(´・ω・`)苦笑
今回は、僕の独断と偏見による検証結果を紹介したけれど、自分流にアレンジして考えてみると、何か見えてくるものがあるかもしれません。
過去に感謝しつつ、未来を見据えつつ、今を生きる。難しいけれど、自分なりの羅針盤があると、ちょっとは安心できそうですね。
以上、ゆとり隊長でした(`・ω・´)!
記事数が増えてきたので、ブログの概要ページを作ってみたよ(๑•̀ㅂ•́)و✧
— ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2016年10月15日
1ページでわかる当ブログの歩き方。 | ゆとりな人生ゲーム「年100万円生活」 https://t.co/XaOM7YK4oO