ミニマリストブーム以前に出版された、ミニマリズムに関する隠れた名著3冊を紹介する。

2015年6月、「ぼくたちに、もうモノは必要ない。(通称・ぼくモノ)」が出版されて以来、ミニマリストという言葉が広く知れ渡った。そしてそれから約1年。ミニマリストあるいはミニマリズムを取り上げた書籍が、ぐっと増えた。世はまさに、ミニマリストブームだ。

このブームにより、毎月のように新しいミニマリスト本が生まれ、話題に上がっている。これはこれで良いと思う。でも似たような本が多くて、いまいち読む気になれないという人もいるんじゃないだろうか。そんな人は、ブーム前の本に目を向けてみてほしい。流行前に発行された本は、売れるかどうかわからない。だから当然ながら、相当に厳選されたものだ。

この記事では、僕が以前に読んで「これは!!」と感じた3冊を厳選して紹介する。厳密にいえば「ミニマリスト」という表現をしていない本もあるけれど、内容は非常に近いと思うので、その辺はご了承いただきたい。

 

100個チャレンジ

僕がはじめて読んだ、ミニマリスト本。大型書店で偶然見つけて、一目惚れした記憶がある。2011年8月出版、デーブ・ブルーノ著。概要は下記のとおり(Amazonより抜粋)。

会社経営者・ブルーノは、自宅に溜めこんだ大量の所持品を棚おろしして100個に絞りぬき、一年間だけ100個の持ち物だけで暮らすというライフスタイル「100個チャレンジ」を提唱。実践課程をブログに発表していくうち、試みは人々の共感と注目をあつめるようになり、人生を一変させるアイデアとして、『TIME』誌ほか、あらゆるメディアでとりあげられ、全米、そして世界中にひろまりつつある・・・。完璧な人生や幸福などないのだと教えてくれる、モノとのつきあいかたを教えてくれる「気づき」の書。

どうだろうか。100個の持ち物だけで暮らすというシンプルなコンセプト。この書籍の特徴は、著者が持ち物を100個まで絞っていく過程が具体的に書かれていること。節約系の究極本が「Bライフ」だとすれば、ミニマリズム系の究極本がこの本ではないかと思う。その気になれば、モノはここまで減らせるんだと勇気がもらえる本。偶然にもこの本とBライフは、どちらも2011年8月に出版されている。

この書籍は、なぜか国内ではあまり話題になっていない。この記事を書いた時点では、Amazonでのレビューも5件のみ。ミニマリズムについて、ここまで具体的に書かれた本は非常に稀であり、もっと評価されていい本だと思う。中古なら安く手に入る。

コンセプトが明快で非常にわかりやすく、個人的には一番オススメ。ミニマリズムに興味がある方は、ぜひ一度、手にとってほしい。

100個チャレンジ

 

スマートサイジング

2013年9月出版、タミー・ストローベル著。概要は下記のとおり(Amazonより抜粋)。

消費大国アメリカの意識が変わり始めた。モノに囲まれた大きな生活を実現する為に借金で買い物を繰り返し、その返済のために働く人生にふと疑問を感じた著者。夫婦で生活をダウンサイジングし、わずか6畳の小さな家に行き着きます。お金を稼ぐことばかりを考えなくて済む適性サイズのその生活は、モノに支配されることなく、相手の事を思う夫婦の良い時間をもたらしてくれました。コミュニティと自然の中で、自分たちの価値観の上に生活を築けたことで、最小限のストレスと最大限の幸せを獲得出来たのです。

100個チャレンジよりも具体性は低いけれど、より現実的で、またより日常的な目線で書かれた1冊だ。著者がどういった経緯で小さな暮らしをするようになったのか事細かに紹介されており、著者の人生観や環境の変化を追体験できるように編集されている。

書籍の中で、前述した「100個チャレンジ」も登場する。なかなかの文字量だけど、和訳やレイアウトが良いため、思った以上にさらっと読める。なお今回挙げた書籍の中では、Amazonでのレビューが一番多い(多ければば良いとは言い切れないけども)。心理描写が多い本を好む人には、非常にオススメな本。

スマートサイジング

 

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ

2014年3月出版、ジョシュア・フィールズ・ミルバーン およびライアン・ニコデマス2人による著書。概要は下記のとおり(Amazonより抜粋)。

大事なものは、そんなにはない。最小限しか持たずに最大限に豊かな暮らしをする「ミニマリズム」という生き方。コントロールを失っていた自分たちの人生の主導権を取り直し、もう一度自分の元に引き戻す。「ミニマリズム」への道のりと、試行錯誤を通して、変化し成長してきた記録。

この本の著者はおそらく、世界でもっとも有名なミニマリストの1人ではないかと思う。以前に「読者200万人のミニマリストブログ著者が語るライティングのコツ。」でも紹介したけれど、超絶有名ブログを運営するブロガーさんでもあり、Twitterでは5万人以上のフォロワーを抱えている。僕もフォローさせてもらっていて、たまにリツイートを流したりしてる。

前述の100個チャレンジのおかげで、生活に本当に必要なモノは、かなり限られていることは理解したつもりだった。また「スーツケース1つで数ヶ月間旅行したときの話~所有しているものすべてを使う生活」を経験しており、理解だけでなく、実感もしていた。しかし、既に持っているものを処分することがなかなかできなかった。『もったいない精神』が邪魔をしたからだ。

そんなとき、最終的にモノを手放す決意をさせてくれたのがこの書籍だった。モノを手放すための手段が具体的に書かれており、何かを変えたいと思う人の背中を押してくれる。特に「パッキング・パーティ」という手法は、非常に興味深い。余計なことはあまり書かれておらず、論理的にミニマリズムについて展開していく。間違いなくミニマリスト本の最高峰だと僕は思っているけれど、100個チャレンジと同様、国内ではそれほど評判になっていない。今回挙げたうちで、もっともバランスの取れた王道的な書籍じゃないかと思う。多くの人に読んでいただきたいと胸を張ってオススメできる1冊だ。

…といいつつ、じつは僕は図書館で借りて読んだため、購入はしていない。しかしそれでも内容が相当頭に残っているところをみると、それだけ夢中になって読んだのだと思う。安くなったら購入しようと思っていてすっかり忘れていたけれど、近々購入しよう。

minimalism ~30歳からはじめるミニマル・ライフ

 

まとめ

Amazonで「ミニマリスト」と検索してみると、たくさんの書籍がヒットする。近所に大型書店があるのであれば、実物をみて判断すればいいし、時間があるのなら片っ端から読むのもありだと思う。しかし読書に限られた時間しか使えない人も多いだろう。

そこで今回は、3冊ほど厳選して紹介してみた。とにかく具体的で、究極的な本が欲しければ「100個チャレンジ」をオススメする。僕はこの本が一番好みだ。また心理描写盛りだくさんで、リアリティあふれる本が好みであれば「スマートサイジング」が良いだろう。もっとも王道的なのは「minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ」だ。とりあえずこの1冊を読めば、ミニマリズムがどういうものなのか、ミニマリストとはどういう生き方なのかが理解できるはずだ。

100個チャレンジ

スマートサイジング

minimalism ~30歳からはじめるミニマル・ライフ

気になった本があれば、ぜひ一度手にとって読んでみてほしいな。以上、ゆとり隊長でした(`・ω・´)!

 


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